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【R2年度版】新試験制度での口頭試験対策

1.はじめに
 新試験制度での口頭試験は、最初で1回目が2019年度(令和元年度)からなので、過去実績は1回しかありません。
このような状況なので、今回の2020年度(令和2年度)も、2回目なので、昨年度を踏襲した内容となると予想しています。

 

【ご注意】新試験制度になっているのは、一般技術部門のみです。

 

     総合技術監理部門では、試問内容に変更はありません。(【仮想事例】もし、あなたが、新型コロナウィルス感染症の対策本部長になったら、どうしますか? 総監5管理で説明してください。+αは、怠りなく準備しておくことをおすすめします。)

 

2.口頭試験で評価される事項
 口頭試験で評価される試問事項は、下記4つです。
 Ⅰ.技術士としての実務能力
  ①コミュニケーション、リーダーシップ
  ②評価、マネジメント
 Ⅱ.技術としての適格性
  ③技術者倫理
  ④継続研さん

 

3.2019年度(令和元年度)の口頭試験の実際
(1)プレゼン
 業務経歴、業務内容の詳細(720文字)についての質問は一切なかった(人の方が多
かったようです)。

 

(2)コンピテンシーの確認試問
 ①-1.コミュニケーション:(例)利害関係者同士の間を調整した業務はありますか?
 ①-2.リーダーシップ  :(例)業務の中でリーダーシップを発揮した点は?
 ②-2.マネジメント   :(例)業務の中で資源配分を行ったことはありますか?
 ②-1.評価       :(例)これまでの業務で失敗や反省はありますか?
 ③技術者倫理      :(例)技術者倫理とはどういうことだと思いますか?
 ④自己研さん      :(例)これまでどういう自己研さんを行ってきましたか?
              (例)技術士取得後はどのように自己研さんしていきますか?

 

(3)試験官の深堀質問
 例えば、コミュニケーションを例にとれば、下記のように、
  試験官からの質問→受験者の回答→回答に対する補足追加質問を試験官がする。
  ような流れのようだったようです。

  試験官:利害関係者同士の間を調整した業務はありますか?
  受験者:文書や解り易くした説明用図面で説明し、数値データを説明しながら、
      相手の理解度を確認しながら、誤解が無いように工夫しました。
  試験官:どういう内容について数値データを説明したのでしょうか?
  受験者:一般的な施工方法ではこうだが、今回の適用する施工方法では、一般的な施工とは違うので、数値データを示しました。

 

 このように、本当に受験者が実施した業務なのか? 業務における役割(地位、職名)において適切な範囲なのか? 業務において現場経験をしているのか? と、質問回答を深堀する追加質問で、再確認していると思います。

  

4.口頭試験対策

(1)昨年度のコンピテンシーの確認試問に対して、自分の業務を当てはめて、想定問答集を作成する(ネットで検索すると参考になる情報が沢山出てきます。なるほど、模範回答のように思える。しかし、それをコピーしたりはせず、自分がそう答えることが本当に適切かということを業務経歴、立場・役職などから考慮して、必ず、自分自身の業務に変換してください)

(2)想定問答集は、可能な限り実際に回答する場合の話し言葉に直しておく(文字の場合、文語体になってしまい喋りづらいです。例えば、「〇〇等」とかは止めて、「〇〇などです」とかの表現にする。そもそも、「等」や「など」は使わない方がいいです。)。

(3)新試験制度の口頭試験内容を知っている職場の技術士の方に、想定問答集の添削を受ける。(または、試問内容が総監「寄り」なので、総監技術士の方に事情を話して、相談してみる。 )

(4)模擬面接を計画し、実施する。上記(3)の流れで、職場の技術士の方にお願いする。

 

5.その他

(1)口頭試験時間(20分間)の長短と合否は、参考にならない。

 1人あたり、20分で口頭試験運営スケジュールは組まれているので、17分間で口頭試験終わって、「ニコニコ」しながら、試験会場のドアを閉めました。・・・ので、合格ということは、・・・・参考になりません(合格発表日まで、モヤモヤ感は晴れることなく続きます)。 

 例えば、前の人が21分かかっていたり、試験事務の関係で、2分もたついていた場合、次のスケジュールを勘案して、今回は試験時間を短めに切り上げようとするかもしれませんので、試験時間は、殆ど関係ないと思います。

(2)合格基準の60%を超えたら、次の質問に移行する? とは言えない。

 情報公開請求で、口頭試験結果を見とる、成績60%丁度という得点ではなくて、それ以上のxx.33点とかいう点数が見ることができます。

 このことから、基礎点や加点や減点、さらに、試験官にとってはイメージしやすい100点(%)満点として、評価しておいて、後から、得点配分の満点の比率換算しているのではないかと想定しています。

 試験官が複数(2人以上)いるが、その平均点をとっているのではなく、主試験官が副試験官に対して、相談してプラス、マイナスをする必要性があるかを確認していると想定しています(xx.33点から)。

 纏めると、質問に対して減点されない回答をすることです。・・・例え、ど忘れしても、「ど忘れしました。勉強しておきます。」と言って、次の試問に移ってもらうこととして、大きな悪いイメージを付けて減点されることを避けるというテクニックを使いましょう(エンジニアにとって、毎回完璧ということにはいきませんので、継続研さんが必要です。)。・・・・ここで、ど忘れしている内容について、考え方を示す手法もありますが、・・・10~20秒程度では、その時間価値を使っても有効な回答を引き出せない、思い出せないと思いますので、サッサと次にいくことがベターだと思います(ようするに、国家試験中の回答の仕方です)。

 

 

 もう少し詳しく知りたい方は、試験部会の資料等を説明している下記記事も参考にしてください。 

参考記事:(作成:2019年8月1日)

 新試験制度での口頭試験対策 - 技術士受験に関するブログ (hatenablog.com)

 

また、筆記合格→口頭合格は、約9割です。

【速報】令和元年度 技術士二次試験 筆記試験→口頭試験の合格者数 (合格率) - 技術士受験に関するブログ (hatenablog.com)

 

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(作成:2021年1月2日、最終更新日:2021年1月17日)