今年度は、新型コロナウィルスの影響によって、第二次試験の日程延期になっているので、例年と違うスケジュールになっています。
例年であれば、10月末に筆記試験の合格発表があります。その後、合格者は、口頭試験があり、一般部門は、12月末までには終了、総監部門は1月に入ってから開始されるという状況であります。
しかし、今年度は、筆記試験の合格発表が1月8日(金)なので、まだまだ、今年度受験者にとっては、終わりが見えない状況下にあって、落ち着かない長い待ちの日々が続いていると思います。だから、来年度に向けて、新しいチャレンジをしようとかそんな動きは少なくなっているのかもしれません?
でも、過去に受験した経験のある人は、既に勉強を着手して進めていると思います。
以下、初めて技術士第二次試験にチャレンジしようとする人向けに、想うことを書いてみます。
1.筆記試験の試験日
・総監:2021年7月10日(土)(令和2年度はコロナ対応で12時~18時実施。)
・一般:2021年7月11日(日)(令和2年度はコロナ対応で12時~18時実施。)
2.どう進めていくか?
今年の(2020年1月3日)に書いた内容と変わりませんので、詳しく書くことは止めておきます。こちら(↓)。
2020年度試験日までどう進めていくか? - 技術士受験に関するブログ (hatenablog.com)
この文書を読んでみてください。
(1)総合技術監理部門
1)総監キーワード2021中心で択一問題の勉強は疎かにしないこと(確実に6割得点を取ることが重要)。記述式問題での逆転は困難だと思うこと。過去問で出題形式を確認することも重要です。
2)記述式問題の論文は、一般技術部門のように技術やその背景の白書などを書くのではなく、総監5管理を記述の中心に書くように、論文スタイルを変更する必要があります。少なくとも、技術の解説や説明は、不要です(そんなことは、一般部門の技術士が実施すればいいことなので不要です)。
(2)一般部門
1)受験申込書、出願書類
・令和元年度の口頭試験では、業務経歴や業務内容の詳細(720文字)に対するプレゼンや試問が少なくなって、業務での各コンピテンシーについて、いきなり試問されることが多かったようである。(尚、令和2年度の口頭試験は、日程延期の関係でまだ実施されていないので、傾向変化の情報は、無し。)
・受験申込書(特に、①業務経歴と②業務内容の詳細の2つ)は、業務内容のバックグランドをよく知っている職場の先輩技術士に相談にのってもらいながら作成をすることをおすすめします(口頭試験の為の準備です)。あいにくそのような環境に恵まれない場合は、無料・有料の添削講座で見てもらうことでもいいでしょう(仕事のバックグランドが解らないので、それが解るようなインプット情報をどれだけ提供して受験者の特徴を知ってもらう工夫が必要です。また、これらの情報が無い場合は、ごく一般的な内容にとどまってしまいがちなので注意が必要です)。
・「業務内容の詳細」に関しては、開発物(誰もやったことが無い物)は、避けた方が無難です。口頭試験の試験官にその内容を説明して解ってもらうことに、時間がかかってしまい逆効果です。要するに、その技術部門かつ選択科目で一般的な業務において、創意工夫や苦労した業務内容の方がいいということです。ありふれた業務であれば、試験で問われるコンピテンシーも定型化された解決策で示すことができて、試験官にも、「そうですね~」と理解しやすいと思います。
・受験申込書は、会社の公印が必要ですが、ハンコレスの動きがあって、どうなるかは、文科省の試験部会では非公開でしたので、令和3年度の受験申込書が公開されるまで解りません。余裕をもって準備しておくことをおすすめします。
【以下、2021年3月20日、加筆】令和3年度技術士第二次試験 実施案内
★昨年度からの変更点
(3)実務経験証明書の押印:
実務経験証明書への押印を廃止し、代わりに証明者が電話番号とメールアドレスを記入することをもって証明を受けたものとします。
2)筆記試験の準備
・2019年度からマークシート式の択一問題は廃止になって、全て記述式論文問題になっています。間違っても、択一問題の過去問を勉強しないようにしてください。
・同じ論文でも、違いがあります。
①選択ⅠとⅢとは、同じようなもの。
・選択Ⅰ:技術部門全般の内容が問われています。よって、技術部門全般にわたる知識を幅広く記述する必要があります。
・選択Ⅲ:選択科目の内容が問われています。よって、選択科目に特化した知識があることを記述する必要があります。
②選択Ⅱ:選択科目の内容が問われています。
頻出キーワードの学習をして、知らない事項を少なくするような対策(曖昧な表現ですが)が必要です。
出典:令和2年度、受験申込み案内(P.6)より抜粋引用。
(注意事項)尚、解答時間の試験時間帯は、当初の内容で、実際はコロナ対策で、12時~18時に変更になって、試験は実施されています。
3)論文の勉強法
・ここ3年程度以内の過去問に対して、自分で論文を書いてみることです。まずは、パソコンで書いてみることをおすすめします(文章校正が簡単で、入れ替えが簡単だからです。手書きで、原稿用紙にシャーペンで書く必要はありません。)。
・書いた論文は、自分では良く書けているように見えても自己満足かもしれません。
技術士論文の書き方の作法に則って書いているか?
設問に対して全て解答するように記述しているか?
現場経験がある内容であって、リスク、トレードオフなどに言及しているか?
これらの論文に関しては、職場の先輩技術士に添削してもらうことをおすすめします。あいにくそのような環境に恵まれない場合は、無料・有料の添削講座で見てもらうことでもいいでしょう。
間違った作法や内容で、多数の論文を書いたとしても、効果的な論文学習法にはなりません。かえって、変な癖がついた論文になってしまい時間の無駄です。
・可能であれば、日々の日記を手書きで継続して書いてみることをおすすめしています。この行為によって、手書きで、書き進めることに慣れて、接続詞の使い方や原稿用紙に最終行まで書き進めることが不思議にトレーニングできます。
4)口頭試験の準備
・まだ、何もしなくて大丈夫(筆記試験合格確認後で、始めても大丈夫。)。但し、受験申込書の記載は注意が必要です。
(作成:2020年12月29日、最終更新日:2021年3月20日)