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R2(2020)年度【口頭試験】受験者アンケート結果

R2(2020)年度【口頭試験】受験者アンケート結果【総監以外の一般技術部門】

 

 アンケート回答ありがとうございました。

 

 結果:R1→R2年度の口頭試験時の質問事項については、「コンピテンシー」確認が中心であり、大きな変化は見られなかった。

 

1.口頭試験での試問内容について

 ・受験動機、業務経歴、業務内容の詳細(720文字)について質問されましたか?
 ・コンピテンシーについて質問されましたか?
 ・筆記試験の答案について質問されましたか?

 

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2.口頭試験対策で、模擬面接の回数など

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この結果は、意外でした。これほど、口頭試験の練習として模擬面接の回数を多く受けて、本番に臨んでいるということは意外な結果でした。

(無視→:個人的な意見[持論]ですが、模擬面接の回数が増えると、通り一辺倒な試験用で無難な回答で答えることにならないか心配しています。試験官の立場で考えてみると、あなたの答えは、あなたの前の受験生と瓜二つで、つならない国家資格用の答え方していますね?と、突っ込みを入れたくなったりしまいかと心配しています。が、しかし、口頭試験は、これまで経験したことがないような極度の緊張状態になるので、画一的な受け答えとなったとしても、緊張しているんですね?[普段はこんなことないですよね?]と差っ引いて評価してくれるかもしれません? 答えられないというよりはいいかもしれません。)

 

3.想定していなかった質問はありましたか?(R1年度から変わっていると感じた点など)

・殆ど変わっていなかった(アンケートで多数[R1結果の事前インプット情報])。

・口頭試験開始の冒頭で、主な業務とその利害関係者、さらにこれらの関係者とのコミュニケーションを行う上で苦労した点や工夫点を一度に一気に質問された。

・IPDに関して「これまでどのように能力開発・資質向上してきましたか?」と質問された。

・質問の仕方の変化
 R1年度:「普段の業務でコミュニケーションどのように図られてますか?」(ざっくり感)
 R2年度:(R1年度でもありましたが、質問に対する深堀が繰り返されるパターン)
 ①質問1「普段の業務で関係機関や利害関係者とどのように協議・調整を行っていますか?」(質問に「コミュニケーション」などの単語は使わない別な表現で質問される)
 ②質問2「それはどのような技術的な工夫や解決策にもとづいて実施されましたか?また納得していただけましたか?」
(①質問1への技術的な深堀り、試験官が納得するまで、追加の質問3、4とさらに技術面の深堀り質問が続くパターンとなる。)

・コミュニケーション、リーダーシップ、マネジメントの回答への「評価」に関する質問で、例えばマネジメントの取り組みについて回答したら、「それを後輩ができるようマニュアル化・標準化しているかの組織内への横展開、再発防止策の徹底」等、深堀された。


4.業務経験年数は?(色々な業務経験を通算して)で質問内容に変化あるか?
 ・アンケート結果から、業務経験年数(7年若手と30年ベテラン)による特徴は見出されなかった。 

 

5.アンケート結果を踏まえて、R3(2021)年度口頭試験の予想

 ・文科省試験部会では、試験の変更点の議論はされていない(一般公開部分では)ので、前年度と同じ内容で実施されることが予想されます。

 ・対策(1):これまでと同じように、受験者のコンピテンシー確認の試問なので、質問に対して、①「業務経歴」や②「業務内容の詳細(720文字)」の内容をまじえて簡単に説明すればいいと思います。ここで、①と②を受験者から積極的に、回答内容にまじえる理由は、受験者本人の実施した内容であって、業務上で実施していることを回答をもって説明することにあります。さらに、①と②を受験者から積極的に回答内容で発言されたら、試験官としては、①と②については、十分に確認したというイメージが出来上がって、結果的に、①と②についてのここの技術的な内容について、追加質問はしづらくなる可能性もあります(受験者有利な方向にコントロールする)。

 ・対策(2):意外とエンジニアは独特な業務環境で仕事をしていますので、業界標準や会社基準は当たり前な事項と捉えがちな傾向があり、それをコンピテンシー確認の回答には相応しくない内容と考えがちです。しかし、試験官にとって期待する回答は、まず、一般的な内容を期待しています。その次に、受験者自身の経験則(ノウハウ)の順番です。この順番を取り違えると、この受験生は、何を言っているのか試験官には理解できないので、追加質問がくることになります。

 ・対策(3):筆記試験や受験申込書は、文語体の表現です。口頭試験は、文語体の表現では駄目です。文語体を口語体に直す作業が必要になります。また、文語体を暗記して覚えることは得策ではありません(喋っていることがギコチナクなります)。さらに、普段喋っている口調は個人差があるので、スマホ等で録音して、再生してみて初めて気づく、自分の嫌な言い回しがあるはずです。・・・そんな訳で、模擬面接は有効だと思います。色々なアドバイスから有用なことを取り入れればいいと思います。・・・しかし、私の持論の通り、やり過ぎはほどほどに(口頭試験ゲームにならないようにしてください。質問→回答のパターン学習と即回答の練習ではないですょ)。

 

(作成:2021年5月2日、最終更新日:2021年5月3日)