1.筆記試験、試験日までの残り日数、週数
2.どう進めていくか?
(1)総合技術監理部門
・全体
必須科目の中に、択一式(問題数40問)と記述式(5枚問題)の2種類がある。
100点満点(択一50点+記述50点)で、60点以上が合格。
総監の場合、記述式問題対策は準備すれば、そんなに得点がぶれない(高得点も取れないし、そんなに悪い点数にもならないと想定している)。
ここで言いたいことは、要するに、記述式問題で高得点を取って、択一式問題の勉強不足による低得点をカバーすることは、難しいということである。だから、「総合技術監理キーワード集2020」の勉強は疎かにしてはいけない。
・択一式対策
5管理×8問=40設問で、5管理(経済性管理、人的資源管理、情報管理、安全管理、社会環境管理)の順番に8問ずつ出題される(途中で、混ざっていない。きれいに分かれている。1~8:経済性管理、9~16:人的資源管理、17~24:情報管理、25~32:安全管理、33~40:社会環境管理)。
技術士試験部会の議事録で、令和元年度試験結果を40問中39問をキーワード集から出題したため、筆記の合格率が6.6%から16.8%に上昇した。と、報告されいます。
よって、令和2年度は、「総合技術監理キーワード集2020」から、全問題の殆どが出題されると予想する。
但し、社会環境管理では、環境基準などに対する測定値のトレンドなど環境白書から出題されているので、こういった白書を確認する必要もあるということである。
キーワード集のキーワード数は、どれくらいあるのか?(章タイトルも含む)
それは、939キーワードである。
<内訳>経済性管理195、人的資源管理180、情報管理192、安全管理203、社会環境管理169
939キーワード÷190日≒4.9キーワード/日のペースで勉強しなければならないということである。
設問は、五者択一なので、1設問の中に、5つのキーワードを挙げて、「最も不適切なもの」を選ばせる設問形式とすることもできるので、これだけでも8問×5=40キーワードは出題されるということである。
令和元年度の択一式問題の出題形式とその比率は、「最も不適切なもの」(52.5%)、「最も適切なもの」(30%)、「組み合せでもっとも適切なもの」(10%)、計算等問題(7.5%)、「正しい問いの数」(0%)だった。
120分で、40問解答なので、1問当たり3分間ということなので、公式があっても力わざの計算でしか解答できない計算問題がこれ以上出題すると、択一式の得点が下がり、合格率も下がるので、増やさないと予想します。
オーソドックスな学習としては、「キーワード集2020」で追加されたキーワードを軸に出題されることを念頭におく必要があるということ。追加する必要があって、追加したので、出題しない理由は低いということであるので、要マークです。さらに、1キーワードずつ覚えるのではなくて、関連する複数キーワードを纏めて学習することで、このことによって、五者択一の設問形式にも対応することができて、効率できです。
「キーワード集2020」の学習は、個人学習です。添削指導では対応できないでしょう。
・記述式対策
設問の展開スタイルは、例年同じで、問われる課題(直近の話題などが取り上げやすい)が毎年変わっているが、対策はし易いと考える。
5枚記述式論文形式だが、大事なのは、(勘違いして)ベースとなる専門技術を前面に出して、工程(D)短縮や品質(Q)確保するというこではないということが、総監である。監理なので、管理されていることを監督することである。皿かんと竹かんの違いを意識した方がいい。
限られたリソースの中で、5管理を駆使して、いかに全体のバランスを取ったか、5管理の中でトレードオフがあるなか、一番大事な目標を設定して優先順位を付け(5管理すべてが満点ということではない。レベル付けして対応することである。或いは、管理レベルを下げて、工程やコストをリソースを消費させない。)て対策したかなどが、総監の使命である。それを記述することが必要。
勘違いし易いこととして、キーワード集で「情報管理」に区分されているようなクラウド環境のサーバで情報をどうのこうのするというようなことは、「情報管理」でないということである。このように、5管理のそれぞれの管理の本質を理解しているかということを論文添削等を通じて、自分の理解不足を直していく必要がある(個人学習では難しい)。
勉強方法としては、過去問を利用すること。自分の専門で知っている業務をベースとした論文の型(どんな設問であっても、変形して論述できる)を作る方法をおすすめする。 これによって、冒頭に書いたように「(高得点も取れないし、そんなに悪い点数にもならないと想定している)」の記述式論文を書き上げさえすればよいということである。
・出願書類
一般部門と同じように専門技術を駆使して、問題設定・解決策・評価をしてはいけない。総監の5管理で書く必要がある。
5管理のそれぞれの管理の本質を理解しているかということを論文添削等を通じて、自分の理解不足を直した上で、「業務内容の詳細(720文字)」いく必要がある(個人学習では難しい)。
(2)一般部門
・選択科目Ⅱ-1(1枚問題)、選択科目Ⅱ-2(2枚問題)で、「評価C」にならないためには、キーワード学習が必要である。これを疎かにしてはいけない。
内容、原理・特徴、応用分野、関連用語の比較など複数キーワードを覚える必要ある。
その為には、受験する選択科目の過去門からキーワードを抽出して覚えることと(どんな傾向にあるのかなど確認する)、学術専門誌から技術トレンド示す用語からキーワードを抽出して覚えること。また、ある程度、予想することは大事。
・必須科目Ⅰ(3枚問題)と選択科目Ⅲ(3枚問題)で、「評価A」にするためには、自分の業務経歴、専門技術をベースとした論文の型(どんな設問であっても、変形して論述できる)を作る必要がある。
・技術士を受験する人は、それぞれの分野において、専門知識を有していると思うが、技術士試験で解答すべき論文形式とその書き方には慣れていないと思うので、一度は、論文添削指導を受けてみることをおすすめします。
・出願書類
令和元年度の口頭試験では、業務経歴や業務内容の詳細(720文字)に対するプレゼンや試問が少なくなって、業務での各コンピテンシーについて、いきなり試問されることが多かったようである。
しかし、令和2年度は、令和元年度の状況から少し変えていくかもしれないし、元々出願書類に入っているものなので、それに対してプレゼンや試問が復活することも容易に考えられるので、準備しておく必要がある。
・東京都、神奈川県の一次試験再試験(2020年3月7日試験、4月28日合格発表)からチャレンジする人は、一次試験の勉強もしなければいけないし、相当厳しいと思う。しかし、諦めないでチャレンジして欲しい。可能性はある。
(作成:2020年1月3日)