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【総監/択一問題】勉強のヒント

1.総監 択一式問題の概要

(1)問題数

  総合技術監理部門は、①択一式問題と②記述式問題の2部構成となっている。

この内、択一式問題は、総監5管理ごとに8問ずつ出題される。

よって、問題数は、5管理×8問=40問である。

 

(2)筆記試験合格率の低下の理由

 勉強の参考書のような資料として、通称『青本』(『技術士制度における総合技術監理部門の技術体系』)が作成されたが、その後、更新されないままで、最新情報にならず陳腐化してしまった。

その結果、『青本』を勉強しても、この資料に載っている知識だけでは合格圏(6割)の得点を取るのが難しくなった。H30年度には、筆記試験の合格率が6.6%まで低下した。 

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(3) 総合技術監理キーワード集

 このような状況において、文科省試験部会によって、勉強の参考資料として、『総合技術監理キーワード集2019』が作られ、公表された。

 この結果、R1年度の筆記試験の合格率は、16.8%(前年度+10.2%)となり大幅向上した。 試験後の文科省試験部会報告(※1)では、キーワード集から97.5%出題したので、合格率が上がったとの報告がある。

(※1):「キーワード集を基に、実は択一式は40問ありますが、そのうち39問はキーワード集から出題したと聞いております。その結果、先ほど御報告がありましたように、筆記の合格率が6.6%から16.8%に上昇したところです。」試験部会(第31回) 議事録:文部科学省 (mext.go.jp)

 

 その後、2020年度に改定見直しされ、最新版は、『総合技術監理キーワード集2021』で、文科省において公表されている。 

総合技術監理部門の技術体系(キーワード)について:文部科学省 (mext.go.jp)

 

 『キーワード集2021』改定について、文科省試験部会報告は、次の通りです。 

「それから、最後に、削除したものなのですが、受験生のことを考えると、このキーワードの数が単調に増加するのは好ましくないだろうと考えまして、追加したものと相当数、不必要なもの、今後出題の可能性がないようなものを、総数を増加させることのないようにするために、削減をしております。試験部会(第35回) 議事録:文部科学省 (mext.go.jp)

 よって、基本方針としては、キーワード集から削除されたものは、出題されないキーワードであるということです。

 

 2.多くの受験者が実施している勉強方法

 学習時間が限られているので、効率的にできないかを考えている(そんなに上手い方法はないのが現実であるが)。

(1)日本技術士会のホームページで公表されている過去問を勉強する。

21 総合技術監理部門|公益社団法人 日本技術士会 (engineer.or.jp)

(2)『キーワード集2021』で追加されたキーワードを重点的に先に勉強する。

(3)過去の出題キーワードの分布表を作成して、出題頻度の高い順番を優先して勉強する。

(4)上記(1)~(2)のように、(学習時間が限られているので)自己で分析しないで、キーワード集の参考の市販本を使って勉強する。

 

こんなパターンが多いのではないかと思います。

下記のような簡単な分析をやっている人も多いかと思います。

また、YouTube等で、動画解説している人も多くいます(自己学習を兼ねての人もいるようです)。

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3.おすすめする学習方法

 上記2の(2)~(4)の情報を基にして、ご自身で出題されそうな分野や不得意な分野をリストアップする。

そして、そのリストアップした関連キーワードについて、(1)の過去問を10年分くらい新しい問題から古い問題へと遡って学習していく。

 この時、過去問の正答番号だけではなく、各選択肢にも簡単な説明があると学習効率は上がる。 

 

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(作成:2021年5月8日)