『総合技術監理キーワード集2020』が公開されました。
令和元年度の総合技術監理部門の午前中の択一問題は、キーワード集から殆ど出題された(40問中、39問)という実績がありますので、重要です。
そして、このことが、合格率が大きく上がった結果だととも報告されています。
よって、令和2年度もこの合格率を維持すると想定されるので、改定されたキーワード2020集から本年度と同様に40問中、39問=97.5%程度は出題されるということが容易に想像できます。
こんな議事録に、140強のキーワードを追加したとのことなので、
冒頭に、【キーワード集2019→2020変更キーワード数】を挙げてみました。
多くのキーワードが見直されています。ダブっているもの、今となっては陳腐化して削除されたもの、新しいと追加されたものと、その内容は色々です(取り敢えず、速報です。間違ってカウントしているところもあります。改めて整理した物を公開する予定です)。
2.経済性管理
2.1 事業企画 →11項目追加
2.2 品質の管理 →(変更無し)
2.3 工程管理 →15項目削除
2.4 現場の管理と改善→(変更無し)
2.5 原価管理 →3項目削除、1項目追加
2.6 財務会計 →4項目追加
2.7 設備管理 →5項目削除
2.8 計画・管理の数理的手法 →2項目追加
3.人的資源管理
3.1 人の行動と組織 →3項目削除、6項目追加
3.2 労働関係法と労務管理 →8項目削除、16項目追加
3.3 人材活用計画 →1項目削除、3項目追加
3.4 人材開発 →13項目追加
4.情報管理
4.1 情報分析 →6項目削除、5項目追加
4.2 コミュニケーションと合意形成 →14項目追加
4.3 知的財産権と情報の保護と活用 →1項目削除、4項目追加
4.4 情報通信技術動向 →(変更無し)
4.5 情報セキュリティ →2項目削除、9項目追加
5.安全管理
5.1 安全の概念 →12項目追加
5.2 リスクマネジメント →4項目削除、12項目追加
5.3 労働安全衛生管理 →4項目削除、1項目追加
5.4 事故・災害の未然防止対応活動・技術 →5項目削除、4項目追加
5.5 危機管理 →2項目削除、6項目追加
5.6 システム安全工学手法 →7項目削除、4項目追加
6.社会環境管理
6.1 地球的規模の環境問題 →5項目追加
6.2 地域環境問題 →6項目追加
6.3 環境保全の基本原則 →2項目追加
6.4 組織の社会的責任と環境管理活動 →1項目削除、3項目追加
文部科学省 技術士 試験部会の2019年11月27日の資料として公開されてました。
その後、2019年12月23日に、文部科学省のホームページに公開されました。
<文部科学省のホームページ>には、下記のように書かれています。
技術士制度における総合技術監理部門の概念及び技術体系を示すため、キーワード集を取りまとめましたので公表いたします。
【本キーワード集の留意点】
それぞれの管理分野のキーワードは各管理分野の基本となるキーワードを整理したものであり、すべての関連キーワードを網羅しているわけではない。(総合技術監理部門の概念及び技術体系を示すものであり、試験範囲を示すものではない。)
各キーワードの示す概念や内容については、利用者自ら参考書・専門書・資料などを通じて調べ把握することを前提としている。
法律等の名称は、いわゆる通称を用いた。
本キーワード集の内容は、令和元年11月時点での情報である。(今後、技術や社会の進展に対応するため、適宜改定の予定。)
『技術士制度における総合技術監理部門の技術体系(第2版)』(日本技術士会発行)
外装の色が薄青色の紙を使用していることから、通称、「青本」と呼ばれていた。下記のような案内で入手ができなくなっていた。
「技術士制度における総合技術監理部門の技術体系(第2版)」頒布の終了
https://www.engineer.or.jp/c_topics/000/000751.html
平成29年2月23日
「技術士制度における総合技術監理部門の技術体系(第2版)」につきまして、平成16年1月より頒布して参りましたが、作成から10年以上が経過し、技術の進展に対応していない内容があること等を考慮し、文部科学省の意見を踏まえ、平成29年1月23日在庫切れをもって頒布を終了することとなりました。
(参考)
「技術士制度における総合技術監理部門の技術体系(第2版)」に掲載されていた「Key Words」については、関連ページをご覧ください。
https://www.engineer.or.jp/c_topics/000/000746.html
総合技術監理部門の技術体系:Key Words
キーワードのみなので、このキーワードについて関連する事項について自分で調べる必要があります。また、関連する複数のキーワードを相互に覚えて、設問を解答できるような勉強法が必要になります。
(作成日:2019年12月24日、最終更新日:2019年12月27日)