技術士受験に関するブログ

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【口頭試験】幸せになるための倫理(目線を変えて)

毎年、ニュースを賑わらせているデータねつ造、改ざんばかりが倫理関連の話題ではない。社長の悲痛な表情の会見は見るに堪えない。

 

一方、ここ最近、『技術者が、「幸せ」になるための倫理教育』といった講演会が多くなってきている。

 

例えば、(現)東工大の札野順教授の福利【well-being】すなわち「幸せ」と技術者倫理 のような考えがある。参考に一読することをお薦めします。

http://www.iee.jp/wp-content/uploads/honbu/39-doc/2014-1_h1_1.pdf

 技術者倫理の第一原則は、「公衆の安全・健康・福利【well-being】を優先する」して、判断し行動することである。

 

 

【米国から伝えられて安全確保の潮流】「用水と廃水」(Vol.58 No.2、2016)

技術者倫理のルーツは、米国である。

品質管理→PL法(製造物責任法)→技術者倫理

・19世紀後半にボイラー事故が頻発し、その対策として製品の形状、寸法の統一化

→規格化、この流れから、「品質管理」へとつながる。

・大量生産が可能となり、PL法(製造物責任法)が成立。企業は、損害賠償の責任を負わなくてすむように製品の欠陥防止、製品安全の向上した製品の生産に努めた。

・いくら品質管理を徹底し、安全管理に努めても、リスク管理が不十分、公衆の安全に関する技術者の倫理観の欠如していると社会に危害をもたらすことになる。これにより、技術者倫理に行き着く。