CPDとは?
Continuing Professional Development:継続研鑚です。
二次試験に合格し、技術士登録して終わりではない(それが頂点ではない)。
1.技術士法や倫理綱領で明文化されている
『技術士法』
第47条2
(技術士の資質向上の責務)
技術士は、常に、その業務に関して有する知識及び技能の水準を向上させ、その他その資質 の向上を図るよう努めなければならない。
『技術士倫理綱領』
(継続研鑚)
10.技術士は、常に専門技術の力量並びに技術と社会が接する領域の知識を高めるとともに、人材育成に努める。
2.CPDの範囲や時間
以下、『技術士CPDガイドライン』の中の説明を引用して説明する(詳しくはガイドライン
https://www.engineer.or.jp/cmtee/kensyuu/170401CPDguideline.pdf
を確認してください。
(1)CPD の範囲
CPD の範囲には、CPD によって獲得した能力を社会貢献に資する活動も含める。
一般に、次のように分類する。
① 能力を獲得する活動:講演会・講習会・シンポジウム・研修会・見学会等への参加、論文発 表、口頭発表、執筆活動、資格取得、自己学習等
② 実務を通じた活動:表彰を受けた業務、特許取得等
③ 社会貢献活動:公的な機関等の委員会委員、講演会講師、技術指導等
(2)目標とするCPD時間
技術士は、3 年を1サイクルとしてCPDを行い、3年間に150CPD時間(実際に費やした時間 に「時間重み係数」を乗じた時間)、即ち、年平均 50CPD時間を目標にCPDを行うことが望まれ る。
また、APEC エンジニアの登録申請には申請前2 年間に100CPD時間、更新期間の5年間 に250CPD 時間が必要である。
3.年間50時間以上の目安目標を達成するには
(1)講座を受講する聞くだけの場合は、1時間あたり1CPD時間ということ。
年間目標50時間であれば、50時間受講しなければならない。
1講座あたり2時間とした場合、25講座を受講しなければ、聞くだけでは目標を達成しない計算となる。
一方、逆に発表する場合は、1時間あたり3~5倍になる。
この場合も発表時間であって、資料作成などの準備作業時間は計上できない。
(2)その他
その他の一例。詳しくは、『技術士CPDガイドライン』を見てください。
・公的資格に合格した場合は、技術士二次試験と同程度の難易度で、5時間/資格計上。資格更新講習も計上できる。
・学術誌の購読でも、時間重み係数×0.5で、年間10時間上限として登録できる。
・技術士等の資格受験指導は計上しない。
4.CPDは記録する
(1)PDCAサイクルを確立し、CPDの質的向上につなげる。
(2)記録して公に証明できるようにする。