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R2年度の筆記試験対策(その2)「問題」と「課題」

 技術士第二次試験の筆記試験問題の設問は、日本技術士会の『修習技術者のための修習ガイドブック-技術士を目指して-第3版』の中に記載されている「問題解決のステップ例」の手順と類似していますので、参考に紹介します。

https://www.engineer.or.jp/c_topics/003/attached/attach_3637_1.pdf

 但し、設問の中では、「問題」という言葉が使われていません。「課題」という言葉が使われています。今後、設問に使う言葉は、修正されていくかもしれません(?)。

 

1.各部門の統一定型の設問文の内容 

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2.日本技術士会のホームページから、『修習技術者のための修習ガイドブック-技術士を目指して-第3版』を抜粋して紹介します。

 

(1)定義

「問題」とは、「あるべき姿(目標・水準)と現状とのギャップ(差異)」と定義し、

 問題=目標(水準)値-現状値

で表現する。

出典: 『修習技術者のための修習ガイドブック-技術士を目指して-第3版』P.11

  

 (2)「問題解決のステップ例」を以下に示す。 f:id:tulipian:20200422071151j:plain

 出典: 『修習技術者のための修習ガイドブック-技術士を目指して-第3版』P.11

 

※ここで、大事なことは、③「課題設定」(問題を解決するために為すべき課題を設定)ということです。

つまり、「問題」と「課題」は、区別しているということです。

  

 (3)複合的な問題の例

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出典: 『修習技術者のための修習ガイドブック-技術士を目指して-第3版』P.11

 

※この図-3.2に、「課題」も表現してもらえると、大変分かり易かったのですが、残念ながら表現されていません。

複合的な問題の場合、複数の問題(A、B、C)があることは理解できます。

 

ここで、再確認して悩んで欲しいことは、問題Aに対して、

③「課題設定」(問題を解決するために為すべき課題を設定)ということです。

同様に、問題B、問題Cについても課題を設定することになります。

よって、問題→問題に対応する課題設定→その課題設定に対して解決策を示す。

ということになります。

こういう前提を踏まえて、下記3に進んでください。

少なくとも、下記3の表の【予想2】のように、「課題」を「問題」するだけでは駄目でしょう。

 

その前に、図-3.2の問題Aについて、「課題設定」するイメージを書くと、こんな感じでしょうか?

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3.設問の中で「問題」という言葉が使われた場合は、下表のように修正されていくかもしれません(推定)。

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 念のために、『令和2年度 第二次試験 受験申込み案内』から、出題内容を再確認してみる。抽出するのは、「課題」となっているので、ちょっと引っ掛かります。

 

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出典:『令和2年度 第二次試験 受験申込み案内』P.7~8から抜粋編集した。

 

(作成:2020年4月24日、最終更新日:2020年4月26日)