「技術士第一次及び第二次試験に関わる個人情報請求」で、技術士第二次試験のABC評価の元になる点数情報が開示されるということ。
元々、「SUKIYAKI塾の掲示板」で、そのような情報がやりとりされていた。
本当か? そんなことはないだろう? と確認する意味で、自分でも確認してみた。その結果をレポートする。
1.下記、日本技術士会のホームページで、請求書を入手する。
2.請求書に必要事項を記載して、「個人情報の開示、利用停止等請求書」に記載あるFAX番号にFAXする。
この時、注意事項として、「点数付き」と明記しないと、通常の成績書と同じABC評価のみしか送付されないので注意したい。
請求事項
・技術士試験に関わる個人情報
試験区分:第二次試験
受験年度:複数年度を手書きした。余白に、「点数付き」と手書きした。
・処理結果の報告方法、通知方法:「Eメール」とした。
3.どれ位の期間がかかるか?
約3週間期間が必要だった(今回の場合)。
4.結果
(1)(総監を除く)部門
〇筆記試験の成績及び結果
必須科目Ⅰ(30点満点):点数<通常の筆記試験の成績及び結果と同じ>
選択科目Ⅱ(40点満点):
選択科目Ⅱ-1とⅡ-2の合計:点数表示 XX.XX(ABC評価)
選択科目Ⅱ-1:個別に点数評価無し。【残念な点】
選択科目Ⅱ-2:個別に点数評価無し。【残念な点】
選択科目Ⅲ(40点満点):
選択科目Ⅲ:点数表示 XX.XX(ABC評価)
選択科目の総合評価:
選択科目ⅡとⅢの合計:点数表示 XX.XX(ABC評価)
結果:合格/不合格<通常の筆記試験の成績及び結果と同じ>
〇口頭試験の成績及び結果
①経歴及び応用能力(60点満点):点数表示 XX.XX
②技術者倫理(20点満点):点数表示 XX.XX
③技術士制度の認識その他(20点満点):点数表示 XX.XX
結果:合格/不合格<通常の筆記試験の成績及び結果と同じ>
(2)総合技術監理部門
〇筆記試験の成績及び結果
必須科目Ⅰ(100点満点):
択一式問題+記述式問題の合計:点数表示 XX.XX(ABC評価)
択一式問題:個別に点数評価無し。【残念な点】
記述式問題:個別に点数評価無し。【残念な点】
選択科目Ⅱ-1(30点満点):免除<通常の筆記試験の成績及び結果と同じ>
選択科目Ⅱ-2(40点満点):免除<通常の筆記試験の成績及び結果と同じ>
選択科目Ⅲ-3(40点満点):免除<通常の筆記試験の成績及び結果と同じ>
選択科目Ⅱ-2とⅡ-3の総合評価:免除<通常の筆記試験の成績及び結果と同じ>
結果:合格/不合格<通常の筆記試験の成績及び結果と同じ>
〇口頭試験の成績及び結果
①技術的専門知識(40点満点):点数表示 XX.XX
②経歴及び応用能力(60点満点):点数表示 XX.XX
結果:合格/不合格<通常の筆記試験の成績及び結果と同じ>
5.考察
・良いところ
A~C評価の幅がある評価に対して、その幅の内のどこのポジションにあるのかが明確に解る点で、点数が記載されていることは良い。
・悪いところ(残念なところ)
①総監の筆記試験は、必須科目Ⅰ(100点満点)で、
択一式問題+記述式問題の合計:点数表示 XX.XX(ABC評価)
でしか公表されないので、択一式問題の自己採点結果を考慮して、記述式問題の点数を算出する必要がある。
②総監以外では、選択Ⅱ-1とⅡ-2の点数が個別になっていないことです。
・こういう内容が個人情報か?という疑問がある。単に、試験結果だと思いますが、他の国家試験と同じように点数付きの試験結果が標準でも問題ないと思います。
6.注意事項
当年度試験期間中(口頭試験結果発表前)は、筆記試験合否に関係なく、当年度の個人情報請求は受け付けてもらえません。
よって、筆記試験不合格で、来年度を目指してどこが悪かったのか?とその点数を入手しようとしても、翌年度の3月上旬の合格発表を過ぎるまで、申請請求をすることはできません。
https://www.engineer.or.jp/c_topics/001/attached/attach_1054_1.pdf
(作成日:2019年9月20日、最終更新日:2021年11月9日)