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【総監】択一式 経済性管理の計算問題(令和元年~平成21年)

【総監】択一式 経済性管理の計算問題を(令和元年~平成21年)まで一気にやってみよう。

<気付いて欲しいこと>

・択一式問題は、全40問を2時間で解答しなければならない。よって、120分間÷40=3分間で、1問を解答しなければいけない。

・リース、投資計画でも、年利率から現在価格に変換する公式を使うが、3年くらいだったら、そんなに時間がかからないだろうが、8年もあったら大変である。普通こういう計算をさせる場合は、電卓を使うより変換表が提示されていてもいいはずなのだが、そういう試験問題にはなっていない。つまり、3分間では解けないのが普通だと考える。

・組み合わせで、どれが一番最適なのか?を問う問題で、方程式を解いて答えを得る問題ではなくて、力技で正答を突き止めるような問題しか出題されていない。つまり、解法がスマートではないという残念さが悲しいです。

・最後に、一気にやってみて、出題のパターンをつかんでもらうことがこの特集の最大のテーマです。

※解法などで間違っている点がありましたら、ご指摘お願いします。

 

1.令和元年度

(問題)

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(解答)

買取価格=1,000-(100/(1.10)^5}
=1,000-(100/1.61051)-50-(20/1.61051)
=1,000-(62.09213)-50-(12.41842)
≒875万円

X+X/(1.10)+X/(1.10)^2+X/(1.10)^3+X/(1.10)^4=875

X(1.00+0.91+0.83+0.75+0.68)=875
X(4.17)= 875
X= 875/4.17
X=209.8≒210万円 →③

 

2.平成30年度

(問題)

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(解答)

x/1.03+x/(1.03)^2+x/(1.03)^3=300
X(0.97+0.94+0.92)=300
X(2.83)=300
X=300/2.83
X=106 →③

 

(問題)

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(解答)

負荷工数(時間)=4,900個×(20分/60分)時間÷99%≒1,650時間
能力工数(時間)=10名×8時間×20日×95%=1,520時間
総残業時間(時間)=負荷工数(時間)-能力工数(時間)
        =1,650時間-1,520時間=130時間 →

 

3.平成29年度

(問題)

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(解答)

固定費=24,000,000円
変動費=180円/個 × 売上数量
損益分岐点売上数量=
 固定費(円)÷(販売価格-固定費)(円/個)
 =24,000,000÷(500-180)=75,000個 →⑤

<参考>
①(500-180)×100,000-24,000,000=8,000,000円の利益
限界利益 500-180=320円
③変動比率=変動費/売上=(180×100,000)/(500×100,000)=180÷500=0.36
限界利益率=1-変動比率=1-0.36=0.64

 

(問題)

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(解答)

設備Cの信頼度をAとすると、
{1-(1-0.95)(1-0.900)}×A=0.900
{1-(0.05)(0.10)}×A=0.900
(1-0.005)×A=0.900
0.995×A=0.900
A=0.900÷0.995≒0.905 →③

 

4.平成28年度

(問題)

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(解答)

x/1.03+x/(1.03)^2+x/(1.03)^3=200
X(0.97+0.94+0.92)=200
X(2.83)=200
X=200/2.83
X=70.67≒71万円 →⑤

 

5.平成27年度

(問題)

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(解答)

負荷工数(時間)=1,000個×3.6時間+200時間=3,800時間
能力工数(時間)=(25名-2名)×8時間×20日×95%=3,496時間
総残業時間(時間)=負荷工数(時間)-能力工数(時間)
        =3,800時間-3,496時間=304時間 →⑤

 

6.平成26年度

(問題)

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(解答)

買取価格=1,000-(200/(1.10)^3}
=1,000-(200/1.331)
≒850万円

X+X/(1.10)+X/(1.10)^2=850
X(1.00+0.91+0.83)=850
X(2.74)= 850
X= 850/2.74
X≒310 →④

 

7.平成25年度

(問題)

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(解答)

10万円×{1/a+1/a^2+…+1/a^n}≧150万円
10万円÷a×{1+1/a+…+1/a^n-1}≧150万円
{1+1/a+…+1/a^n-1}≧150万円×a÷10万円

ここで、a=1+0.02=1.02、
X= 150万円×a÷10万円=15×1.02=15.3
となる。

条件式に当てはめると、
N≧{-log(1-(1-1/a)X)}/log a
 ={-log(1-(1-1/1.02)×15.3)}/log 1.02
 ={-log(0.7)}/log 1.02 →⑤

 

8.平成24年度

(問題)

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(解答)

1.利益順に生産実現性か検討する。
①利益:528万円
②利益:456万円
③利益:472万円
④利益:312万円
⑤利益:252万円
なので、①>③>②>④>⑤の順に検討する。

2.順に検討する。
①製品Bを33リットル生産するが、
原料Xを1リットル当たり4kg使用するので、
33×4=132となり、108kgを超えるので、生産できない。

③原料X:20kg+88kg=108kg
原料Y:60L+66L=126リットル
原料Z:60L+88L=148リットル>132リットルまでなので生産できない。

②原料X:12kg+96kg=108kg
原料Y:36L+72L=108リットル
原料Z:36L+96L=132リットル
これは、全ての原料が生産に足りる。

 

(問題)

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(解答)

4年経過後の改良追加投資500万円を現在価格にする。
500/(1+0.06)^4=500/1.26≒396万円

したがって、投資額の総額は、
1,200万円+396万円=1,596万円となる。

8年間分の毎年300万円利益を現在価格にする。

300×{1/1.06+1/(1.06)^2+1/(1.06)^3+1/(1.06)^4
+1/(1.06)^5+1/(1.06)^6+1/(1.06)^7+1/(1.06)^8}
=300×(0.94+0.89+0.84+0.79+0.75+0.70+0.67+0.63)
=300×6.21=1,863万円

利益(1,863万円)-投資額(1,596万円)=267万円 →③

 

9.平成23年度・・・出題無し

 

10.平成22年度

(問題)

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(解答)

1年目末の返済額の現在価値=X1/(1+0.10)=X1/1.10
2年目末の返済額の現在価値=X2/(1.10)^2
3年目末の返済額の現在価値=X3/{(1.10)^2×1.05}

①合計値=X1/1.10+X2/1.21 +X3/1.2705
=1,000/1.10+1,000/1.21 +1,000/1.2705
=909.09+826.45+787.09=2,522.63≒2,523万円

②合計値=X1/1.10+X2/1.21 +X3/1.2705
=1,000/1.10+1,100/1.21 +900/1.2705
=909.09+909.09+708.38=2,526.56≒2,527万円

③合計値=X1/1.10+X2/1.21 +X3/1.2705
=800/1.10+1,400/1.21 +800/1.2705
=727.27+1,157.02+629.67=2,513.96≒2,514万円

④合計値=X1/1.10+X2/1.21 +X3/1.2705
=700/1.10+1,500/1.21 +800/1.2705
=636.36+1,239.67+629.67=2,505.7≒2,506万円

⑤合計値=X1/1.10+X2/1.21 +X3/1.2705
=1,200/1.10+600/1.21 +1,200/1.2705
=1,090.91+495.87+944.51=2,531.29≒2,531万円

 

11.平成21年度・・・出題無し

 

 

(作成:2019年8月15日、最終更新日:2019年8月16日)