技術士受験に関するブログ

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試験制度の変更による合格率の推移

来年度2019年度から、技術士第二次試験は試験制度が変更となることは周知済みである。

 

1.平成になってからの30年間の試験制度変更は、次の通りである。

(1)H15年度の変更
・第二次試験の受験資格要件に、「第一次試験合格」が要件追加された。

・答案用紙の様式等
 選択科目I-1 B4片面800字5枚(4,000字)→A4片面600字6枚(3,600字)
 選択科目I-2 B5片面400字10枚(4,000字)→A4片面600字6枚(3,600字)
 必須科目Ⅱ B4片面800字2枚(1,600字)→A4片面600字3枚(1,800字)

 

(2)H19年度の変更

Ⅰ選択科目
・Ⅰ-1「専門とする事項」に関 する専門知識の深さ、 技術的体験及び応用能力 記述式600字6枚(3,600字) 【廃止】
・Ⅰ-2「選択科目」に関する一 般的専門知識 記述式600字6枚(3,600字)→【内容変更】Ⅰ選択科目 「選択科目」に関する 専門知識と応用能力 記述式600字6枚(3,600字)

 

Ⅱ必須科目 「技術部門」全般にわた る一般的専門知識
・Ⅱ-1 五肢択一式(20問出題15問選択解答) 【廃止】
・Ⅱ-2 記述式600字3枚(1,800字)→【内容変更】 「技術部門」全般にわ たる論理的考察力と 課題解決能力 記述式600字3枚(1,800字)

 

(3)H25年度の変更

・必須科目  「技術部門」全般にわ たる論理的考察力と 課題解決能力 記述式600字3枚(1,800字)→【内容変更】 「技術部門」全般にわたる専門知識 択一式(20問出題15問解答)

 

・選択科目 「選択科目」に関する 専門知識と応用能力 記述式600字6枚(3,600字)→【内容変更】選択科目
 ・「選択科目」に関する 専門知識及び応用能力 記述式(600字詰用紙 4枚以内)
 ・「選択科目」に関する 課題解決能力 記述式(600字詰用紙 3枚以内)

 

2.技術士第二次試験(総監除く)、第一次試験の合格率の推移

(1)第一次試験

H15年度の変更で、第二次試験の受験資格要件に、「第一次試験合格」の要件追加されたことにより、H15年度に受験者が急増した。

 

(2)第二次試験

 H15年度の変更で、第二次試験の受験資格要件に、「第一次試験合格」の要件追加されたことにより、H15年度に受験者が激減した。

 

(プラス思考で)試験制度が変更された年度は、過去問がないので、受験者は手探り状態、かつ、作問委員も制度変更に対して忠実な範囲の作問となり、結果的にトピックに沿ったオーソドックスな設問になったのでは?と想像。

このため、試験制度を自分なりに分析して、それに沿った受験準備をしてきた人が合格できた状態で、前年度より合格率が少しアップしているというのでは?(かなり根拠が薄いということをトレンドグラフから推定している)

 

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補足:本当は、H18年度の筆記試験の合格者数がわかれば、(特に建設部門の)H18→H19年度があれば、上記グラフのように最終合格者で合格率を出さず、筆記試験の合格率のグラフが書けたのですが、残念ながら情報入手できませんでした。 

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(作成:2019年3月23日)